京大合格発表後にあらためて各学部の偏差値推移、難易度、そして対策。
今年2017年の合格発表が行われました。
わたしは、いまでも受験番号をよく覚えています。
なぜなら、ラッキーセブンの『7』が2つも入っていたから。。。
無事京大に合格されたかたは、
これからの4年間、もしくはそれ以上の期間、
京大ならではの過ごし方をすることをおすすめします。
京大ならではとは、
『 自分の頭で考えて、自分のやりたいようにすごす 』
ということです。
さて、本題。
今回は、京大合格発表もおわったことですし、
あらためて、各学部の偏差値、ボーダー偏差値の推移などを
確認して、対策もあらためて考えていきたいと思います。
■京都大学・各学部の偏差値
各学部の偏差値をみると医学部がとびぬけています。
ほかは、法学部や、総合人間学部が若干偏差値があがることもあるようですが、
総じて判断すると、医学部が頭ひとつでていて
あとは、軒並み、高い水準で安定している、というところでしょう。
京大において、入りやすい学部があるのか?などと、偏差値が気になる人も
多いとは思いますが、とくに高校1年生、2年生であれば、
あまり偏差値、偏差値と、こだわりすぎずに、勉強することをおすすめします。
各学部の偏差値をグラフ化すると下記のようになります。
いろいろな情報源があり、
偏差値の基準も合格率50%が基準だったり、60%が基準だったりするので、
なかなか、細かい判断はできません。
大きく考えると、偏差値は、高い水準で安定しており、また、
京大受験においては、偏差値どうのこうのもありますが、
ライバルは、京大を受験する受験生みなさんになるので、すべての教科で
1点でも上積みすることを考えることをおすすめします。
合格最低点をみると、少数点以下まで
点数がでていますよね。
つまり、1点が、合否をわける可能性は十分にあるということです。
■理学部・ボーダー偏差値の推移
つぎは、河合塾の合格確率50%のボーダー偏差値の推移を
みながら、各学部の難易度の推移を検証してみます。
まずは、京都大学理学部のボーダー偏差値の推移。
理学部は、とくに飛び抜けた年もなく、
安定している感じです。ただ、理学部は湯川秀樹氏のノーベル賞をはじめとして、
優秀なイメージがあり、個人的にも京大のなかでも好きな学部のひとつです。
おそらく、多くのひとが
同じイメージをもっており、偏差値であらわされる以上の
難しさが、この理学部にはあるように思います。
わたしの理学部の友人たちもおもしろい友人たちばかりで
ひとりは、いま、ドイツで研究しています。
はやく、ノーベル賞をとらないかなと、思っています。^^
現在の京大理学部の研究科長の挨拶をみてみると、
京大にながれる重要な考え方を示していて
京大を目指す人、そして、京大が好きな人にとっては、
魅力的なことばがならんでいます。
京大がますます好きになることばなので、
紹介しておきます。
・・・・これらの学問を遂行していくため、
理学研究科・理学部では以下に掲げる人物像を理想として求めています。
1.自由を尊重し、既成の権威や概念を無批判に受け入れない人
2.粘り強く問題解決を試みる人
3.自ら考え、新しい知を吸収し創造する姿勢を持つ人
観察結果に基づいた論理的考察から得られた結果には
これまでの常識と相反することは多々あります。
それを自らの研究成果として発表するには、
ガリレオ・ガリレイの生涯からもわかるように、
1 に掲げる人物像が求められます。
また、偉大な研究成果は短期間で得られないことが多々あります。
場合によっては、一生かかることも稀ではありません。
その意味で理学の分野で成功するには
2 の資質も必要です。
研究で成功するには、偉大な先人の成果をたどる必要があります。
これは講義という形で整理されています。
皆さんにとっては新しい知の吸収になるはずです。
しかしながら、それだけでは不十分です。
3 にあるように、先人の成果の上に立ち、自ら考え、
さらなる知の創造へと壁を乗り越える必要があります。
壁を乗り越えて見えるものは、発見者のみが最初に見ることができる風景です。
それは、実にすばらしいものです。
皆さんにもぜひ体験していただきたいと思っています。
京大の受験の問題をみていると、
とにかく考えさせるということが念頭にあります。
このことを頭において受験勉強をおこなっていくだけでも
結果は違ってくると思います。
■法学部・ボーダー偏差値の推移
法学部のボーダー偏差値は、毎年若干振れています。
定員が330人もいるだけに、あまり振れない気がしますが、
センター試験の結果などによる志望校変更なども
影響があるのかもしれません。
■文学部・ボーダー偏差値の推移
文学部は、安定しています。
あまり変わりません。文学部の友人はよく安い定食屋で
一緒になりました。いまでは、ある私大の准教授をやっています。
自分の考えをしっかり持っていましたね。
お金は私と同じく持ってなかったですけど。。^^
■工学部平均・ボーダー偏差値の推移
工学部は各学部で若干のボーダー差がありますので、
平均をとってみました。
第二希望がかけるということも、
工学部全体のボーダーの引き上げには一役買っている気がします。
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■経済学部文系・理系・ボーダー偏差値の推移
経済学部の友人は、銀行ではたらいています。
わたしの学生時代は、工学部卒業でも、けっこう銀行に就職していました。
銀行などは、数字をあつかうことが多いので、
理系の学生をあつめたいとのことでした。
現在のように、経済学部でも、文系・理系とわかれると、
こうした工学部からの就職というのも減っていくのかもしれないですね。
さて、経済学部文系のボーダー推移
経済学部理系のボーダー推移
■教育学部文系・理系・ボーダー偏差値の推移
今回の最後は、教育学部の偏差値の推移です。
教育学部もそれほど上下の傾向はみられません。
理系と、文系で偏差値の差がいっけんするとありますが、
いちがいに、文系がむずかしくて、理系が簡単とはいえないでしょう。